最新の生理用品「月経ディスク」について、ご紹介したいと思います。
月経ディスクは、膣よりも奥の子宮口の手前まで、お椀型のシリコン製カップを挿入し、経血をキャッチする生理用品です。
月経ディスクは、まだ日本ではあまり見掛けることのない生理用品で、2016年にアメリカで誕生してから海外では人気が高まっており、注目が集まっている商品です。日本では、令和の虎をきっかけに向井桃子さんという方が国内製造販売を手掛けて、2023年に初めて国内販売されています。
この月経ディスク、私も初めて使ってみたのですが、とても快適だったので、今回ご紹介したいと思います。
生理用品の種類について
日本で使用されている生理用品は、紙ナプキンが一番メジャーかと思います。紙ナプキンの他、タンポンや月経カップは聞いたことがある人も多いかと思いますが、日本では使用している人があまりいないようです。
引用:フェムテックtv フェムテック tv ー 生理やPMS、セクシャル分野まで女性のカラダの悩みを解決する情報メディアサイト 生理用品は紙ナプキン派が98%!第三の生理用品の普及率が低いのはなぜ?〈フェムテック tvアンケート〉 – (femtech.tv)
こちらの、使用している生理用品の調査によると、紙ナプキンの使用率は98%であり、他の生理用品はまだあまり普及していないことがわかります。
欧米ではタンポンの使用率は7~8割であり、紙ナプキンを使用している人は少なく、タンポンの他、月経カップ等の体内に挿入するタイプの生理用品が多く使用されているようです。
日本では、体内に挿入するタイプの生理用品は、怖い、漏れそうといった不安があり、中々手が出せずにいる人が多いのかもしれません。ですが、体内に挿入するタイプの生理用品は、慣れてしまえば、蒸れやズレによる経血の漏れなどの不快感を覚えることなく過ごせます。今回紹介する月経ディスクも、違和感がなく、かなり快適に過ごせます。
実際に使用してみた感想については、後ほどお話ししたいと思います。
月経ディスクの使い方
まずは、月経ディスクの装着方法についてです。お椀型になっているディスクを親指と人差し指で、外側を押し細くして、8の字になるようにします。細くした月経ディスクを、膣へ入れて人差し指で推し進めていきます。
膣の奥に当たって止まる感覚があったら、さらに奥へ指で推し進めると子宮頸部の奥側までディスクを挿入することができます。この時、細くしていたディスクは、自然と子宮口の手前で元のお椀型の形に戻っています。
最後にディスクの手前を恥骨に引っ掛けて装着完了です。装着時の体勢は、トイレに座り前にかがみになるとディスクが挿入しやすいです。連続使用は12時間とされているため、日中は取り換えたりする手間がなく、一日そのまま過ごせます。
ディスクを取り出すときは、ディスクの手前側に指を引っ掛けて、地面と平行になるようにして取り出します。中に経血が溜まっているので、取り出すときに経血をこぼさない様にゆっくりと引き抜きます。
抜き出すときの体勢も、装着時と同様、トイレに座り前かがみの状態になると抜き出しやすいです。またディスクまで指が届かない時は、お腹に力を入れると腹圧で少し手前までディスクが下りてくるので、取り出しやすいです。
取り出したディスクは、ボディソープ等で洗浄し、熱湯につけて10分程煮沸消毒を行います。使い捨てのものも販売されているため、その場合はそのまま破棄できます。
月経ディスクを実際に使ってみた感想
月経ディスクを使ってみて感じた、メリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- ニオイが全く気にならない
- 蒸れない
- きちんと装着できていれば、漏れの心配がない
- 12時間装着できるので、交換の手間がない
- 繰り返し使用できるため、コストパフォーマンスが良い
- 装着したまま性行為が可能
【デメリット】
- 最初は挿入時の違和感がある
- 使用後は煮沸消毒をするのが手間
- 挿入・取り出し時に、手が汚れる
最初は挿入に時間がかかったのですが、2回目以降はタンポンを入れるのとあまり変わらない時間で挿入することができました。ちゃんと挿入すると、全く違和感がなく、一日快適に過ごすことができました。
一番のメリットはなんといっても、ニオイが気にならないこと!私は普段タンポンを使用していたのですが、どうしても長時間使用していると、ニオイが気になりました。月経ディスクではそれがなく本当に快適でした。
また使用前は取り出せるか不安でしたが、腹圧を掛けることでするっと取り出すことができたので、取り出しに手惑うことはありませんでした。
現在、経血量の多い生理2日目までは、ナプキンとタンポンを使用し、生理3日目以降は月経ディスクで過ごしています。子宮頸部の奥側まで挿入ができていれば、漏れる心配はなく、容量も45~60mlとの大容量であるため、経血量の多い日でも使用は可能です。
唯一感じた難点は、手が汚れる点でした。装着時や取り出す際は、膣内に指を入れなければならず、手が汚れることが気になりました。対策として、使い捨ての手袋を装着して月経ディスクを挿入しています。手袋を装着することで、手の汚れ防止だけでなく、ネイルをした状態でも安心して挿入することができました。また挿入時の違和感については、ディスクの先端に潤滑剤を塗布して対策しました。潤滑剤を塗布することで、挿入時に違和感を感じることなく、簡単にディスクを挿入できました。
どこで買えるの?
現在は薬局での販売はなく、ネット販売のみで、楽天やAmazonで購入可能です。使い捨てのものは9個入りで約6000円と少々割高なのですが、何度も使用できるタイプのものは一つ約4000円で購入できます。最初のコストは少し高いのですが、一度買ってしまえば長期間使用可能なので、ナプキン代の節約になります。かなりおすすめの生理用品なので、ぜひ一度試してみてください。