「仕事から帰ってきて一人で寂しい・・犬が出迎えてくれたら良いのに!」そんなことを考えたことがある方も多いのではないでしょうか。疲れて帰ってきた時に、可愛いペットがお出迎えしてくれたら最高ですよね。
しかしペットを飼うにはそれなりの覚悟が必要となります。想像以上に時間やお金が掛かり続けることになります。現在犬の平均寿命は15年程であり、長い間生活を共にすることになります。どのような環境であれば、犬と楽しく幸せに暮すことができるのかを事前に考えておくことは非常に重要です。
今回は一人暮らしで犬をお迎えすることを検討している方へ、本当に犬を飼えるのか、お迎え前に事前に考えるべきことと、一人暮らしでの方にお勧めの犬種についてお伝えします。筆者は3年ほど前に一人暮らしでヨークシャーテリアをお迎えしました。その体験談も踏まえながら、一人暮らしで犬を迎え入れる時に考えるべきことを、お伝えできればと思います。
一人暮らしで実際に犬を飼っている人はどれくらいいる?
一人暮らしで犬を迎えるに当たり考えるべきことをお伝えする前に、一人暮らしで実際に犬を飼っている人はどれくらいいるのか、見てみましょう。
参照:オウチーノ総研「独身社会人とペット」に関する実態調査https://corporate.o-uccino.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2015/05/pr20150514_pet.pdf
この調査の結果を見ると26%の独身者が既にペットと一緒に暮らしており、22%の方がペットと暮らしたいと考えているようです。やはり多くの方がペットと一緒に暮らすことに憧れを抱いているのですね。
では実際にペットを迎え入れる前に、どのようなことを考える必要があるのかを見ていきましょう。
犬を飼おうと思ったら考えるべきこと5つ
- ペット可の物件かどうかを確認する
- 犬のお世話に使える時間と、必要となるお金を確認する
- 自分に万が一のことがあった時の頼り先を確保する
- 犬が老犬になった時の介護について想定する
- 躾をする根性をもつ
1.ペット可の物件かどうかを確認する
これは当たり前のことだと思われますが、ペット不可のマンションで犬を飼い始めたという人がいるとよく聞きます。ですが、犬は吠えます。そして子犬の頃はそこら中に排泄をしたり、壁を引っかいたりします。
そのためペット不可の物件だけど、こっそり飼えばバレないかな・・というのは通用しません。
近隣の方からのクレームに繋がったり、強制退去となる可能性も否定できません。犬をお迎えするのであれば、ペット可の物件に引っ越すか、大家さんに事前申告する必要があります。
ペット可の物件であっても、体重10kg以下のペットに限る、飼育は一頭のみ、といったルールがあったり、追加敷金が必要となることが多いです。そのため犬を迎え入れる前に事前に管理会社に相談するようにしましょう。
2.犬のお世話に使える時間と、必要となるお金を確認する
犬を迎えるにあたり、お世話に必要な時間を捻出することができるのか必ず考えましょう。
犬のお世話は、ごはんを用意する、ブラッシング、お散歩、お風呂に入れる、トリミングに行く・・と多岐にわたり、かなりの時間が必要とされます。どんなに仕事で疲れて帰ってきても、お世話をしない選択肢はありません。
お散歩については、ペットショップで「小型犬だからそんなにお散歩は必要ないですよ~」と言われることがあるようですが、小型犬でも毎日のお散歩は必須です。
筆者の犬は超小型犬ですが、お散歩は1日1時間程してます。個体差もありますが、犬はお散歩が好きな子が多いですし、犬の健康のためにも、お散歩の時間はしっかり確保したいものです。
また金銭的な余裕についても考慮する必要があります。お迎えしてからはずっとお金がかかり続けます。
一例ですが、筆者が犬を迎え入れたときは、生体価格の他、ケージやエサ入れなど必要なものをそろえて、約70万円程初期費用として掛かりました。
そして毎月ドッグフードやお菓子、予防薬などの費用が掛かり、ひと月に2万円ほどの出費があります。
その他健康診断を受けさせたり、犬が病気になった時には動物病院で受診させる必要があるので、そういった突発的な出費にも対応できる位の貯蓄が必要です。
3.自分に万が一のことがあった時の頼り先を確保する
一人暮らしで犬を迎える場合、自分に万が一のことがあった時のために、頼れる人を探しておくことは非常に重要です。今は元気だったとしても、いつ何があるかわかりません。もしも自分の身に何かあった時に、自分の代わりに犬の面倒を見てくれる人を確保しましょう。
近隣に住んでいる友人や家族犬に会わせて、何かあった時にお願いできるような関係を構築しておくと良いです。
また犬を飼っていると、よく行く公園やドッグランで、コミュニティが広がることがあります。そのような場を活用し積極的に犬友を増やしていくことで、万が一の時の受け口を増やしておくことも、非常に重要です。
4.犬が老犬になった時の介護について想定する
お迎えする時に、このようなことを考えるのは気が引けるかもしれません。しかし間違いなく犬は自分より先に、その時を迎えます。
介護が必要とならずに旅立つこともあるかもしれませんが、犬の寿命は一昔前に比較すると、格段延びています。その分、介護が必要となる可能性も増えてきています。
介護の重さもその時にならないとわからないかもしれませんが、介護が重い子だと24時間つきっきりの介護を、数年間続けるようなケースもあります。
このような場合、なかなか犬を長時間お留守番させることは難しくなります。犬のシニア期は7歳からと言われています。意外と早いですよね。そのため早いうちから、介護が必要となったケースを想定して準備をしておくことが重要です。
筆者の場合は、完全在宅ワークへの移行が可能な職場に転職しています。
5.躾をする根性をもつ
これ正直、飼い主も飼い始める前まで、ちょっと舐めてました。笑
最初は躾にかなりの時間と労力を掛ける必要があります。トイレを部屋ではしていけないこと、吠えてはいけないこと、噛んではいけないことを教えなければなりません。
犬が人間と一緒に快適に暮らせるように、躾をすることも飼い主の責任の一つです。
ダメなことをしたら叱る、良いことをしたら褒める、本当にこれの繰り返しです。一長一短では覚えてもらえないので、地道に教えていくしかありません。全ての躾を一人でする必要があるため、中々の根気が必要です。
一人暮らしの人におすすめの犬種
ここまで読んで頂いた方で、この条件をクリアでき、やっぱり犬を迎えたい!と考える方に、一人暮らしで犬を初めて飼うのにお勧めの犬種についてお伝えしたいと思います。
犬種によって、毛の抜けやすさや、躾のしやすさ、運動量などが変わってきます。
初めて犬を飼う方におすすめの犬種は以下の条件を満たす犬種です。
- 無駄吠えが少ない
- 賢い
- 毛が抜けにくい
- 小型犬
特に飼いやすい犬種は以下の3つです。
- トイプードル
頭が良いため、躾のしやすい犬種として知られています。社交的であり、他の人や犬とも仲良くできる子が多いです。また被毛がシングルコートであるため、抜け毛が少ないです。毛が伸びる犬種であるため、定期的なトリミングや日々のブラッシングは欠かせませんが、カットの仕方を変えることでお洒落を楽しめます。
- チワワ
チワワは超小型犬に分類され、ジャパンケネルクラブでは世界最小の犬種とされています。体重は3kgが一般的であり、キャリーケースやスリングに入れることができ、電車などの公共交通機関を使って一緒にお出かけすることも可能です。
- シーズー
シーズーは飼い主さんに従順で、愛情深い子が多いです。また、温和でマイペースな子が多い傾向にあります。体が小さく運動量はそれほど必要としません。
まとめ
一人暮らしで犬を飼うイメージが湧きましたでしょうか?一人暮らしの場合、犬を迎え入れる前に、考えなければいけないことは多くあります。
しかし起こりうる事態をしっかり予想し、対策をすることで一人暮らしでも犬を飼うことは可能です。どんなに疲れていてもお世話を欠かすことはできず大変な側面も多いですが、その分沢山の癒しをもらえます。
一人暮らしで犬を迎え入れることを検討している方は、お気に入りの子と出会えると良いですね!私のお勧めは、ブリーダーサイトから迎え入れる方法です。母犬や父犬、ブリーダーさんと直接会うことができるため、子犬が成長した姿を想像することができます。皆さんも運命の子と巡り合えますように。